ほんもんぶつりゅうしゅう
2018年06月01日
海外弘通だより~韓国編 菩薩の五行誓願を立てご奉公推進 高祖ご降誕800年 講有巡教で改良図る
本年から宗門では、高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃「教化・法灯相続
つづれ織り運動」の5ヵ年誓願ご奉公がスタートし、韓国教区はこの慶讃ご奉公に加わり、更に10月28日には6年ぶりに講有上人の御巡教をいただく大事な年である。
この度の高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃ご奉公は、海外教区でも日本と同じく誓願を立ててご奉公させていただくという宗門方針に従い、韓国教区では次のように誓願を立てさせていただいた。

高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃「教化・法灯相続 つづれ織り運動」
一、教化誓願を立て、下種結縁、菩薩行を実践する信徒育成
一、家族のため法灯相続、薫化会・青年会発足育成
一、人のため助行実践、御利益感得、随喜転教を実践する信徒育成
一、5ヵ年教化誓願
鶴松寺 25戸
新清寺 25戸
一、教務員・学徒増加誓願
鶴松寺 3名
新清寺 3名

近年、宗門の海外弘通は志篤い御導師方やご信者方の熱心なご奉公によって、諸国で素晴らしい成果を挙げているが、長い歴史を有する韓国教区の誓願としては、あまりにも少ないのではと思われるかも知れない。
もっともその通りであり、実にもったいないことではあるが、韓国教区は幾多の変遷を経て今は鶴松寺と新清寺の2ヵ寺院体制で、一時と比べて信徒数も大幅に減少している。教化に対する気持ちなど弘通意欲も全般的に低迷しているのが現状である。
その中、高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃ご奉公のスタートと、講有上人御巡教という勝縁をいただいた今年こそは、韓国教区も何とか信心改良のきっかけの年とさせていただくべく、信者各々が「菩薩の五行誓願」を立てる運動を進めている。
「菩薩の五行誓願」とは、「①口唱、②参詣、③法燈相続、④助行、⑤下種結縁と教化」の5つの項目に対して、自ら分相応の目標を立て日常の中で気張らせていただく運動である。5つ全部は無理と思うなら、一つでも二つでも、と志をおこしてもらえるよう勧めている。
その中、去る3月25日には、弘通局長・植田日事師を奉修導師に迎え、門祖日隆聖人御開山会を奉修させていただき、その中で2018年度本山初灯明料奉納式も執行させていただいた。
植田局長は御法門の中で「教化は気持ちさえあれば誰でもできるから、先ず誓願を立てて御宝前に祈願させていただくべし」とスライド・プロジェクターを使って数々の映像を見せながら情熱的に語って下さった。
また法要終了後、韓国教区役中との会議では、講有巡教に関する準備状況や心構えについてご指導いただき「この度の講有巡教には日本の第7宗務支庁管内からたくさんの教講の方々が団参をされる予定だが、第7支庁の中には、去る2011年の東日本大震災で被害を被ったお寺やご信者もいらっしゃる。
未だ復興が進められている大変な中でご参詣される方もいらっしゃる」とのお話を聞き、出席者一同は大変随喜させていただくとともに、しっかり準備のご奉公させていただこうと覚悟を新たにさせていただいた。
なお、2018年度の韓国教区本山初灯明料奉納金額は次の通りである。
鶴松寺  201名
5,681,000ウォン
新清寺  74名
890,000ウォン
合 計  275名
6,571,000ウォン
(文責・姜 蕙昌)