宗名について

 

「本門佛立宗」という宗名を付けた方は日蓮聖人です。

 

「法華宗は釈迦所立の宗なり。(中略)故に法華経をば佛立宗と云ひ又は法華宗とも云ふ。」(法華初心成佛鈔)

 

「当に知るべし、今の法華宗とは諸経中王の文に依つて、之を建立す。佛立宗とは釈迦独尊の所立の宗なる故なり」(法華宗内証佛法血脈)

 

 日蓮聖人は、み仏の真意が説かれた法華経の教えに基づくならば、その宗団の名前は「佛の立てた宗」「佛立宗」と称すべきと明記されました。

 

「然るに日蓮は何の宗の元祖にもあらず、又末葉にもあらず。」(妙密上人女房御消息)

 

このように宣言も遺されていますから、ご自身の名を冠した宗名には違和感すら浮かびます。

数百年の年を経て、日蓮門下の混乱と衰退が顕著になった時、日扇聖人は「佛立宗」の名の下で仏教再興と仏教改革の活動を進めたのでした。

これは単なる符合ではないはずです。

 

日扇聖人はこの名前について次のように記しています。

「本門佛立講と申は、宗祖出世の御本懐、上行所伝の御題目を広宣流布せしめんが為の故に、とり結びたる講也。法華宗のみは、仏の立させ給ひし宗旨なる故に佛立講と申し、天台宗に紛れぬやうに、本門と申也」(万年永続繁昌記)

 

私たちは、その名前の由来と深い意味に、生きた仏教を受け継ぐ誇りと喜びを抱いています。