ほんもんぶつりゅうしゅう
2015年08月11日
神戸美和子さん(相模原・妙現寺信徒)昭和12年(1937)生〔終戦時 7歳〕

『戦争を反対しなければ、あなたもやがてこういう体になるんです』

昭和20(1945年)8月6日、広島で被爆。ガラス障子で大怪我をするも、一命を取り留める。その後、岡山に移住したが、小学校で被爆体験を語った数日後、「ピカにあった子に触られたら死ぬ」と、被爆差別を受けることとなる。それからは、被爆体験は一切語らないと誓ったが、兄が婚約をしたのはひどいケロイドを持つ原爆被害者の女性だった。そんな兄嫁に、臨終間際、自分の姿を写真に収めてくれと頼まれる。あまりにも衝撃的な言葉に断り続けるが、このことが心の奥底に刻みこまれる。そして、戦後しばらくたった頃、偶然の機会から被爆体験を語ることに。広島原爆体験、そして、その後の被爆差別と戦争の残したものは何だったのかを語ってくださった。