ほんもんぶつりゅうしゅう
2015年09月25日
近藤博道さん(福岡・法薫寺信徒)昭和7年(1932)生〔終戦時 13歳〕

『ソ連兵に囲まれたんです、銃を構えて。あの時だけは、本当に殺されるかと思った。』

満州・鶏寧で数年、父が炭鉱の労働者を指導する仕事をしながら、家族5人で慎ましく暮らす。昭和20年(1945)8月8日、父親が病で臥せっていた頃に突然の避難指示があり、訳もわからず、ある程度の荷物だけ持って満州を離れる。それからは、ソ連兵や中国人の襲撃に遭いながらも、辿り着いた地・新京駅で、母親を中心に生活を開始。子供ながらに、収入を得るため、饅頭の販売や死体運びの仕事などを行った。それからは、父の死、念願の帰国を経て、日本での新たな生活のスタートと、めまぐるしく環境が変化していく。そんな中で13歳の少年が目にして、感じた想いをお話しいただいた。