信の一字

 ご信心の根本は御法を信じる心、すなわち信心です。信心とはいわゆる信仰心のことで、これがなければご信者とはいえません。
 お祖師さまは「信は道の源功徳の母」と仰せになり、ご奉公に励むのも、ご利益をいただくのも、その源は全て信じる心であるとをお教えです。
 けれども、いくら信じる心が大切だからといっても、心の中で信じてさえいればいいわけではありません。
 御法様を信じていますと言いながら、お看経やお参詣をせずにいたのでは、信じていることにならないのです。

信心とは
 信心とは言い換えると「教えに対する素直な心」です。
 仏様は三世に亘る因果を説かれ、功徳という幸せの種まきをお教えくださいました。
 けれども、功徳は目に見えませんから実感が持てません。先に行ってよくなると教えられても信じなければそれまでです。更に欲の計算が働けば、信心に使う時間や身体やお金が、無駄なことのように惜しまれてしまうでしょう。
 今しか見えず欲を離れられない私たちですから、自分の考えを元に信心をすると素直に信心ができなくなるのです。

信の一字
 信心は「信の一字」といって、とにかく御法様を信じて、教えを信じて、御法門の通りにさせていただくことが大切です。素直に教えを受け入れて功徳の積み方を知り、正直に実行に移す。この姿勢を信心というのです。
 お看経が信心の基本と教われば朝夕御題目を唱え、お寺参詣が大事と聞けば毎日お寺の土を踏み、ご回向をすれば先祖が喜ぶならお塔婆をあげさせていただく。そこに理屈はありません。
 元々仏様のお悟りは、凡夫の私たちには理解の及ばない甚深無量なものです。その理解の及ばないお悟りを、そっくりそのまま頂戴するのが「信の一字」という信心のやり方です。頭で考えて、理解するのではありません。
 悟りを頂戴するのですから、結果として仏様と同じようになることができます。すなわちご利益を自在に現すことができるようになるのです。

信とは行なり行とは口唱なり
 素直に教えを信じれば、必ず実行が伴ってまいります。仏様の教えは功徳を積むやり方を説いたものですから「行」に移して初めて、教えを信じたことになるからです。
 その信行の根本にあるのが上行所伝の御題目をお唱えする口唱行です。
 信の一字で御法様を信じ、御題目を信じて喜んでお唱えをする。この信行によってこそ、私たちは仏様の功徳をいただき、ご利益をいただくことができるのです。
 御法様を信じていたとしても、御題目がお唱えできていなければ信心があるとは言えません。信心がなければご利益はいただけないのですから、まずはお看経の姿勢を振り返ることがご利益への近道といえるでしょう。

御指南
 信心を本とす。末代の凡夫、信よりたのみなし。信とは行なり。行とは口唱なり。

蒲田 妙泉寺管理者 [日常信行] 2020-11-10 18:56:00

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