ほんもんぶつりゅうしゅう

岡山 妙現寺


2020-05-07 16:00

再開を意識する

 大事な期間、今そこに来ています。
 5月4日、夕方、安倍首相が会見をされ、4月7日から続いた緊急事態宣言には一定の効果はあった様ですが、まだ万全の状況ではなく、5月末まで延長するとの発表がなされました。これを受け、こちら岡山県でも5日夕方に対策会議が開かれ、引き続き十分な対策を取った上で、徐々に再開に向けて閉鎖されていた施設の開放等、活動を再開していく旨の発表がありました。
 私達寺院もほぼ全面自粛から、ゆっくりと再開に向けて動き出さねばなりません。岡山妙現寺では、緊急に御導師・御講師に対策をお示し頂き、
1.5月14日(木)までは引き続き、朝参詣と御修行の自粛をお願いする(寺族のみでのご奉修)
2.政府発表を待って、15日以降の方針を示す
3.5月度の御講の方法を煮詰める(密室を避けるため、基本的には本堂を利用し、教区単位など一定の制限を設ける)
4.引き続き十分な対策を施す(マスク、消毒の徹底。人と人との距離を開けるなど)
が各組長様を中心に通達されました。
 インターネットでのライブ配信など、様々な奇策を講じて来ましたが、これはあくまでも”脇役”。ご信心の本筋である、「お寺参詣、お寺の土を踏む」という事に戻る努力をしなければなりません。どんなに頑張っても、本物のお寺参詣のライプ感は出せないのです。まあ、生の音ではない、臭いが伝わらない、何よりも本堂の静粛な雰囲気が肌で感じられませんので、当たり前なのですが・・・。
 地域によりかなりの差がありますが、幸いにも比較的感染者数が少ない私達の地域などは、率先して再開に向けて邁進する必要があります。しかしながら、例えば「三密」という言葉一つにとっても、人それぞれで色々な解釈が生まれます。絶対的なワクチン開発の完了を待っていては何年かかるかも分かりませんし、どこまで行っても安心・安全は無いかもしれない。進んだり戻ったりするようですが、お寺でその時々で一つのルールを定め、それをきっちりと守る必要があります。
 個人的にも、中学生の息子は彼自身が感じていないストレスとの戦いに見えました。勉強しろという方が無理ですし、その必要性もあるのかどうか?。おそらくは、このまま行くと、どこかおかしくなりそうな、そんな気もするくらいでした。ここは家庭内でのサポートしかない。仕事もたっぷり休みにして、数日間子供とべったりと色々な事で遊んだり、話したり、一杯コミュニケーションを取りました。思春期に少し離れていた親子の感覚が少しだけ戻ったようで、私にとっては最高の自粛期間を頂いた気がします。
 御導師・御講師も大変なプレッシャーを感じておられるのではないかと思いますが、いつも前向きに話されます。6日の御修行には早朝からしっかりと御法門も頂きました↓↓↓。
 5/6 開基日淳上人御修行
 このまま推移しますと、当山では15日から朝参詣自粛解禁の可能性が高い状況です。皆様にはゆっくりと、しかし、しっかりと、お参詣にお戻り頂きたく思います。そう言った様子は脇役として、またネットでの配信も続けたいと考えています。
妙現寺     岡田