ほんもんぶつりゅうしゅう

岡山 妙現寺


2020-02-21 17:30

百聞は一見にしかず 隆宣寺へのお参りで一隅を照らせるか・・・

 2月16日(日)、尼崎隆宣寺への門祖御会式に、6人でお参りさせて頂きました。私自身、担当教区の所属ではありませんでしたが、松本良光師率いる隆宣寺に今年一度はお参りをしたく思っていたところ、ちょうど今年はこの日が参詣の日で、しかも文才として毎月ご自坊のHPで発表される講話等を楽しみにさせて頂いている、松山松風寺 吉田日景御導師ご奉修という事でしたので、ご無理をお願いしお参詣を直訴させて頂きました。
 昼のお供養中に松本良光師にお会いした際に思わず出てしまった(笑)言葉、「ありがとうございます。今日は偵察に来ました・・・」。なまじ嘘ではなく、御会式終了後からお供養の前に、隆宣寺でご披露されているキッズルームやご奉公の様子などを充分に拝見し、さらに多くの若い薫化会のお役の方々ともお話しをさせて頂く事が出来ました。全くお会いした事のない方ばかりですが、どうやらお互いこのブログを通じて情報収集をされておられる様で、それぞれのお寺の事をよく知っている・・。5月の当山の御会式にもお参り頂けるとのお話しも頂きましたので、イベントの企画に大変なプレッシャーです・・・。
 吉田御導師からの御法門では「ひとりでも御題目を持たせば これぞ如来のつかひなりけり」と頂き、1月の「住職のコラム」にも書かれておられた”一隅を照らす”に付いてさらに詳しくお話し頂きました。この言葉は元々は伝教大師のお言葉ですが、昨年アフガニスタンで亡くなったNGO代表の医師、中村哲さんの座右の銘でもあるとの事。中村さんは大きな事をするよりも、現地でコツコツと緑を育て、現地の人と共に戦場の復興にご尽力された様でした。そのお顔が描かれた航空機も飛んだくらいですから、如何に現地の方に慕われておられたかがよく分かります。すなわち私達も、小さなことの様に思われるかもしれませんが、身近な方お一人にお声を掛けさせて頂く大切さをお教え頂きました。
 この考えは自坊でもまた同じ。少しでも良くならないか、一人でもお参り頂けないかと、コツコツと小さな事からご奉公に励む事が大切なのだと思います。今回のお参りも大きなヒントを頂けたと思っています。また寺内のご奉公に繋げ、ブログでご披露する。ご住職だけでなく、隆宣寺のご信者様もご信者目線でブログをアップして頂ければこんなありがたい事はありません。こういった取り組みで、知らぬ間に宗門全体が切磋琢磨していく事を願うお参詣となりました。
ありがとうございました。    妙現寺 岡田