ほんもんぶつりゅうしゅう

2014-09-20 16:32

野田藤(ノダフジ)を植えました。

当山所在地は大阪市福島区玉川というところです。江戸時代までこの一帯に育成していた藤は『牛島の藤』(埼玉県春日部市)、『春日野の藤』(奈良春日大社)と並び日本三名藤の一つとされていました。また、『吉野の桜、野田の藤、高尾の紅葉』と称されていました。
野田藤は正式にはノダフジと呼び、ヤマフジに対するフジの別名であり、総称としてのフジと区別するため、牧野富太郎博士が命名した日本のフジの固有種です。明治時代以降、都市化、戦時中の空襲、大型台風などで殆ど枯れてしまいました。
現在は行政や地元保存会の懸命な努力で福島区数カ所で育てられており、毎年花見会が催されるまでになってます。そのノダフジの株を地元ご信者のご好意でわけていただき、事務局営繕部が大事に育てているところです。まだまだ花を咲かすには至りませんが、数年先の開花を目指して、もっと先には『本成寺のノダフジ』を見物にきていただけるよう寺内一同でお世話いたします。